和菓子へのこだわり

創業以来当店の和菓子は、それぞれの商品に適した材料と製法、配合で使い分け、すべて自家製餡で製造しています。

特にこしあんは和菓子屋のひと握りほどしか自家製あん(業界用語で内取り)ではありませんが、当店では、手間ひまをかけるだけの価値が有ると考えています。

浪花屋のこしあん

小豆を煮る写真

小豆を入れ、たっぷりの水をいれて火にかけます。
赤あんは十勝小豆、白あんは北海道産手亡豆と白小豆を独自にブレンドして作っています。

煮小豆

 

小豆が沸騰してきたらびっくり水を数回さして、小豆に水分を浸透させます。
小豆が十分にのびたら、雑味を無くすために渋切(水を変える)をしています。
水から沸騰したら弱火で蓋をして1時間程度煮ます。

製餡機で分離

 

製餡機を使って皮と呉(中身)に分けます。

水晒(さらし)

 

皮を取り除いた呉(中身)を十分な水で入れ替えて、あく抜きします。
水にさらすことですっきりした生あんになりますが、さらし過ぎても小豆のうまみが抜けてしまいますので、季節に合わせてベストな時間でおこなっています。

沈殿した呉

 

沈殿した呉を絞り袋に入れます。

あん搾り

 

搾り袋にいれた呉を搾り機で脱水します。

生あん

 

水分が抜けたこの状態が「生あん」です。
とても純粋なあずきの味がします。
すぐ傷んでしまうので、すぐに製あんします。

糖蜜と合わせる

 

沸騰水に砂糖をいれた糖蜜と生あんを合わせます。

こしあんのできあがり

 

強火で焦がさないように商品に応じたかたさの餡を焚きしまず続けてこれたのも、お客様の支持があればこそできることであり、これからも続けていきたい考えです。

こしあんを使ったお菓子

難波の宮

 

粒あんを使ったお菓子

国内産大納言を使った上生菓子やむらさきの雲、冬の木立などと北海道産十勝小豆を使った思い出もなかや季節の朝生菓子(草餅や麩まんじゅう)に使用しています。

思い出でもなか

 

砂糖

【和三盆糖】

和三盆糖

熟練の職人達が、昔ながらの製法で手作りする四国産の高級な砂糖。

竹糖と呼ばれる細めのサトウキビを手で刈り取り、皮をはぎ搾った汁を何度も煮詰め結晶をつくり繰り返し研いで仕上げていきます。

当店では主にひとときや干菓子に使っています。

ひととき

※瑠璃や合わせ15など、各種詰め合わせに入っています。

 

【波照間産黒糖】

波照間産黒糖

有人島では日本最南端の島である波照間島(はてるまじま)はサンゴ礁が隆起してできた島です。

そのサンゴの大地と太陽の恵みを受けたサトウキビのしぼり汁を煮詰めて固めた黒砂糖は『純黒糖』と呼ばれ、ミネラルを豊富に含んだ甘みの中にコクと旨みがある砂糖に仕上がります。

当店では主にななとこまんじゅうや浪花くずきりに使っています。

ななとこまんじゅう