8月(葉月)の和菓子 「お盆」

「お盆」

お盆と言えば、昔は旧暦の7月15日を中心に行われていました。現在でも旧暦で行うところもありますが、月遅れの8月13日の迎え盆から16日の送り盆の4日間をお盆とする地域が多いようです。

皆さんもこの時期に合わせて帰省されることが多いのではないでしょうか。

こんな時に当店の「水菓子の詰合せ」や「もなか」や「おまんじゅう詰合せ」を御供や手土産にいかがでしょうか。遠方や都合で帰れないって方には発送も承っております。

また、店頭お渡しのみになりますが「お迎え団子」・「送り団子」の販売も行っております。

「お迎え団子」

迎え盆では仏壇や精霊棚の前に盆提灯を置き、庭先や門口におがら(皮を取った麻の茎)を焚いて、この灯りと炎を「迎え火」と言って精霊に戻る場所を伝えるのだそうです。

当店の「お迎え団子」は、きなこをまぶして香ばしい香りで誘(いざな)えるようにと作っています。

12,13日の2日間店頭にて販売しています。

「送り団子」

16日の送り盆に精霊は再びあの世に帰って行かれます。この時は迎え火と同じ位置に「送り火」を焚き、帰り道を照らして霊を送り出します。

位牌の前になすやきゅうりに足をつけて供えるのは、「きゅうりの馬」に乗って早く来てくれるように、名残惜しいので「なすの牛」に乗ってゆっくり帰ってもらうようにと願いが込められているそうです。

「送り団子」は白い団子に片栗粉をまぶして真っ白な気持ちで帰っていただけるようにしています。

14,15日の2日間店頭で販売しています。

地蔵盆 

地蔵菩薩の縁日(毎月24日)で、なおかつお盆期間中の旧暦7月24日に向け前日の宵縁日を中心とした3日間を指し、その中の日を選んで行う地蔵菩薩の祭りのことです。

近年では8月23,24日に行われるのが一般的です。京都、滋賀、大阪、三重など近畿地方で特に盛んに行われています。子供のための祭りとも言え、詣でた子供たちには供養のお菓子などが振る舞われたりします。

当店のある福島区野田でも、野田の町内だけで11ものお地蔵様が祀られており、23,24日の両日は子供たちがお賽銭と大きな袋を持って駆け回っています。

場所によっては、子供の盆踊りや数珠ぐりが観られる所もあります。コロナの影響でここ2,3年は開催が見合されていて残念です。今年こそは行われると良いのですが・・・

「ななとこまんじゅう」

野田では、お地蔵さんを七か所参ってお願いごとをすると願いが叶うという言い伝えがあり、それに因み「ななとこまんじゅう」を製作販売しています。

7に因み7種類の豆を餡や具材に使って、波照間産黒糖の入った生地で包み蒸しあげた後、お地蔵さんの焼印をあしらいました。

パッケージにも可愛いお地蔵さんの印が押されていて、お地蔵さんのよだれ掛けをイメージした赤い三角のラベルが付いています。

店頭での販売は地蔵盆に合わせて8月23,24日にしています。なお普段も5日前までにご予約いただければ、対応させていただけますのでご相談ください。