9月(長月)の晦日餅「栗大福」
「栗大福」
今月9月30日の晦日餅は「栗大福」です。
たっぷりの栗をペースト状にして当店の白あんを加えて栗餡を作り、搗きたてのお餅で包んでいます。
秋の味覚に欠かせない栗、縄文時代の遺跡から出土するほど古くから食用とされています。炭水化物が豊富で、ビタミンB1・B2を多く含むので糖の代謝を助ける働きもあり、高血圧や動脈硬化に効果があるとされるカリウム、貧血予防に役立つ葉酸も含まれているそうです。
また、栗の木は建築材としても重宝されています。「栗といふ文字は西の木と書いて西方浄土にたよりありと、行基菩薩の一生杖にも柱にも此木を用ゐたまふとかや」と松尾芭蕉が句の前書きに書いています。奈良時代の名僧である行基は、民衆の教育や社会事業に」専念し諸国を巡り、橋を架けたり寺を建立したりしました。その名僧が見初めた木が栗の木です。
そんな昔に思いを馳せながら、「栗大福」を味わってみませんか?
ご予約も承っております。