9月(長月)の晦日餅「栗大福」
「栗大福」
今月の晦日餅は「栗大福」です。
たっぷりのペースト状の栗を当店の白あんと合わせて栗餡にし、搗きたてのお餅で包んでいます。
栗は縄文時代から栽培され、食用として、また木は建築材として重宝されてきました。「栗といふ文字は西の木と書いて西方浄土にたよりありと、行基菩薩の一生杖にも柱にも此木を用ゐたまふとかや」と芭蕉が言っています。
行基は奈良の名僧で、民衆を教え導くことや、社会事業に専念し諸国を巡り、橋を架けたり寺を建立したりしました。栗の木は、その名僧が見初めた木なのです。
そんな歴史に思いを馳せながら味わうのも良いかもしれません。