4月(卯月)の和菓子「上用まんじゅう・赤飯」「柏餅」「祝い兜」【野田藤フェア】

「上用(紅白)まんじゅう・赤飯」

この時期、新たな生活への第一歩を踏み出す方も多いはず。そんな門出の時に、お祝いや内祝いに紅白の上用まんじゅうや赤飯が重宝されています。

上用まんじゅうはお日保ち当日を含み3日間、赤飯は当日になりますが、おめでたい席にはピッタリです。

4,5日前までにご予約をお願い致します。併せて「御祝」「内祝」等、のし紙についてのご要望をお聞かせください。

「柏餅」

柏餅は柏の葉が冬に枯れても落ちず、春になって新芽が出るまで枝についていることから、家系が途切れず縁起が良いとされ、江戸時代頃から端午の節句に食べられるようになりました。

上新粉の餅で餡を包んで蒸し上げ、柏の葉で包みます。当店では、こしあん・粒あんをそれぞれ白い生地で包んだ2種類をご用意しております。

端午の節句に柏餅を食べる習慣は江戸の町から広がったとも言われています。

「祝い兜」

祝い兜(かぶと)は、4月中旬頃から5月にかけて販売される端午の節句に因んだお菓子です。

蜜漬けの青梅を白あんと求肥餅で包んで作り、兜の個装箱に入れました。

甘酸っぱい梅と白あんが相性良く、甘くてもさっぱりした食感になっています。

この時期のご進物や初節句を迎えるお宅へのお手土産にも最適です。詰め合わせも承っておりますので、お申し付けください。

【野田藤フェア】

当店のある福島区の野田は藤の花が有名な場所です。

上流から流れ着いたフジが根付き数百年間にわたり世代交代を繰り返しながら、平安時代末期には一帯に繫茂しており、鎌倉時代には和歌に詠まれています。

室町時代には足利義詮が、住吉詣での途中に野田の藤を見物したことが『義詮住吉詣』に記録されています。戦国時代には大部分が切り払われましたが、わずかに現在の福島区玉川の春日神社付近に生き残りました。

安土桃山時代には豊臣秀吉が藤見に訪れており、その後【野田の藤】は『吉野の桜・野田の藤・高尾の紅葉』とわらべ歌にも歌われたようです。

年にもよりますが、4月中旬頃から見頃を迎える野田藤。見に来られる方の姿を目にすることも増えてきます。

【野田藤】に因んだお菓子として、藤の焼印が入った玉子せんべい、その名も「野田ふじせんべい」、野田ふじワインを使った錦玉羹のお菓子「栗の幸」、足利義詮の詠んだ藤の和歌より名付けた「むらさきの雲」があります。

「むらさきの雲」はやわらかく炊いた丹波大納言の粒あんを、しっとりとした村雨生地で巻いた生菓子です。

藤の花を愛でながら、藤に因んだお菓子でほっとひと息どうですか? 野田のお土産にもピッタリです。