10月(神無月)の晦日餅「りんごとさつまいもの大福」

「りんごとさつまいもの大福」

10月30日の晦日餅は「りんごとさつまいもの大福」

10月の和菓子でも触れましたが、〈一日一個のリンゴは医者を遠ざける〉と言われるように、栄養価の高いりんごを蜜漬けし、さつまいもの餡と合わせて搗きたてのお餅で包み、外側にはシナモンパウダーを振りかけてあります。

さつまいもは食物繊維が豊富で腸の働きを促し、ビタミンCやパントテン酸も多く含まれています。中央アメリカ原産で日本では、江戸時代に薩摩地方(鹿児島県)から全国に伝わったため『さつまいも』と呼ばれるようになったそうです。

当店では『鳴門金時』を使って餡を作っています。さつまいもはゆっくり加熱することで、アミラーゼと言う酵素が働き甘くなります。なので、オーブンでじっくりと焼き上げてから餡にしています。

また、シナモンはポリフェノール、カリウム、カルシウム、ビタミンA、鉄分などの栄養成分があり、特にポリフェノールは抗酸化作用による細胞の老化を防ぐ効果が期待されるそうです。甘みを引き立てる香りなので菓子に使われることも多く、さつまいもやかぼちゃに良く合うと言われています。

秋の実りに感謝して、ちょっと洋風な「りんごとさつまいもの大福」で、ティータイムはいかがですか。